幸せになる百通りの方法
- 作者: 荻原浩
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/02/10
- メディア: 単行本
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タイトルを含む短編集。
○原発がともす灯の下で
○俺だよ、俺。
○今日もみんなつながっている。
○出逢いのジャングル
○ベンチマン
○歴史がいっぱい
○幸せになる百通りの方法
節電の夏に戦時中、戦後の家電製品が続々でてきた時代を思い出すおばあちゃんのお話や、オレオレ詐欺をやってもちっとも成功しない元劇団員の仲間たちの話、ブログやネットゲームにはまる若者たち、お見合いパーティーで動物学的にいろいろ思考してしまう女子、リストラにあってもそのことを家族に言えずベンチで過ごすお父さんとベンチマンの交流、歴女の彼女との関係など。
最後のタイトル作品は、『夢をつかむ自分力増強法』などの自己啓発本を忠実に実行して空回りしている主人公が、ストリートミュージシャンの女の子との出逢いを通じて変わっていく様子が描かれている。
予定日はジミー・ペイジ
- 作者: 角田光代
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2007/09/01
- メディア: 単行本
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図書館でなにげなく手に取って、読んでみた本。
パラパラとページをめくって、日記みたいだったから、作家本人の日記かな?と思って、あとがきをちらりと読んでみたら、最後に
「念のためですが、私自身は出産しておりませんので、どうぞ、お祝いは送らないでくださいまし。」
との一文があり、日記のかたちの小説かな、と思って読んでみることにした。
予定日って、出産予定日のことかぁ、でも、ジミー・ペイジってなに!?と思いつつ。
で、ネットで「ジミー・ペイジ」を検索してみたら、イギリスのギタリストだということがわかった。レッド・ツェッペリンって、すみませんが、名前しか聞いたことありません。
出産予定日が、有名人の誰と一緒なのか、という話題?がときどきでてくるんだけど、なるほど、そんな風に考えるのもおもしろいな、と思った。
妊娠がわかった日から出産の日までの日記なんだけど、夫がすごく妊娠を喜んでるのに、本人はそう喜べなくて、その葛藤みたいなのとか、日常の生活の中で、夫と二人でする「最後の○○」が、来年は3人でする「はじめての○○」になるって気がつく場面とか、日記の中でもいろんな出来事や気持ちがあるもんだな、と思った。
実際、明日で臨月になる私のおなかの中の赤ちゃんの出産予定日は、
クロード・モネ
力道山
阿藤快
中野浩一
あめくみちこ
など…。
ブルーベリー
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/04/22
- メディア: 単行本
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80年代の大学生のお話の短編集。
作者本人の青春の想い出みたいな書かれかただけど、実話なのかな?
図書館で、さりげなく手に取って借りてみた本だけど、ちょこっと読んで、「あれ、これ読んだことある…」と思い出した。
たぶん、これ↓文庫のを前に読んだのね。たぶん、収録作品は同じじゃないかな。
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/04/12
- メディア: 文庫
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個人的には、
「人生大事なものは(けっこう)ホイチョイに教わった」
がよかったかな。
「幸せは、『他人のうらやましさ』で決まるんだ」と断言して実行するナカムラくんの言動とその後が描かれていて、奥深いな、と思った。
相田みつをの名言?
「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる。」の対極にある考え方だよね…。
当時の音楽とか、よくわからないけど、わからなくても、なんとなく雰囲気が伝わるというか。
ただの想い出話だけではなくて、現在につながるなにかしらの後日談があったりする話もあるけど、あまりオチというか、めでたし、めでたし、というおしまいではないのも、実話っぽくて味があるかなぁ。
心を整える。
- 作者: 長谷部誠
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/03/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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いやぁ、正直サッカーには興味がないので、ワールドカップとかテレビでちょっと見た程度で、キャプテン誰?状態だったけど、真面目だねぇ、この人。
ホント、真面目。
その一言につきるかな。