父母ケンカ

朝から父と母がケンカした。
原因はいつも、ちょっとしたこと。

お米をキッチン備え付けのお米入れ(?)に入れる作業を母が父に頼んだが、玄関にあるお米をちょっとずつボールに入れて、運んで欲しかった母と、一気に10Kgのお米の袋をキッチンに運びこんで作業をし始めた父。
父のやり方が気にくわなくてイチイチ文句をつける母と、やり方ではなく結果が大事だとイチイチ文句を言う母が気にくわない父。
頼まれてやったのにねぎらいの言葉もなくただ文句を言われるだけの父が怒った。
「そのこぼしたお米はどうするのだ」
「そのお米を捨てるかどうかで人間の価値がわかる・・・」
などと言われれば怒るのもあたりまえだ。


私は父の長所も短所も、母の長所も短所も、二人の子どもだけに、父よりも母よりもイチバン知っている。
母が父の欠点だと思うところ、父が母の欠点だと思うところもよくわかる。

母は自分の欠点を認めないし、父も自分の欠点を理解しない。
それは、欠点というよりも、価値観の相違。
なにを大事にするのかという、価値観が違うだけ。
私はその二人の欠点を反面教師にしている。

母の長所は明るく外交的な性格、短所はあまり他人に対して思いやりがないところ。
父の長所は温厚で思いやりのあるところ、短所は日常生活においてだらしがないところ。電気のつけっぱなしなど。


だけど、数十年も一緒に暮していて、そのお互いの欠点を理解しながらも、ちょっとした不満がたまってきて、衝突する。

私が中学生のときの、お正月の朝も、夫婦でケンカしていたのを思い出す。
正月の一日にしたことは、その一年ずっと繰り返されると、信じていた私は、なんでお正月からケンカをしているんだろう・・・とふとんの中で思っていた。


すぐ仲直りするけど、またケンカするんだろうなぁ。