東京奇譚集

東京奇譚集

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「偶然の旅人」

どうしたらいいのかわからなくなってしまったとき、僕はいつもあるルールにしがみつくことにしているんです。

かたちのあるものと、かたちのないものと、どちらかを選ばなくちゃならないとしたら、かたちのないものを選べ。

壁に突きあたったときにはいつもそのルールに従ってきたし、長い目で見ればそれが良い結果を生んだと思う。そのときはきつかったとしてもね。