雨あがりの土のにおい。

雨は好きじゃないケド、雨あがりの土のにおいは好き。

なんとなく田舎のにおいがして安心するのだと思う。

あじさいやなんかに雨の水滴がついていたりするのや河の水がたくさんになって流れている様子は季節を感じさせてくれる。
だけど、また雨は、人間が一人で生きていくキビシサを教えてくれた。
というのはおおげさだけど、学生時代に自転車で最寄駅まで通っていくなかで、どんな雨の日でも自分自身でどうにかしなきゃいけない孤独感を味わった。親が車で送り迎かえしてくれるなんて甘い考えで、ひたすら自転車で通った。駐輪場から雨の中に飛び出していく瞬間の悲しさ。今でも、雨の中を自転車で走っている人をみかけるとなんだかかわいそうになってしまう。

中学生のとき通っていた学校は、かなり土地の低い(値段でなく)ところにあって、ある程度雨が降り続くとたちまちそこらじゅう水浸しで全校生徒が帰宅させられることもあったりした。そんなときはわくわくしたけど、友達の家は床上浸水してボートに乗ったとかいうハナシを今考えるとタイヘンだったなと思う。
かといって、今、四国あたりは水不足に備えて節水してるなんてニュースもあるし(小学生のとき水不足でプールに入れなかった経験もあることだし)、雨は大切。