この本が、世界に存在することに

「本」をテーマにした短篇集。

○旅する本
 古本屋で売った自分の本を世界各国の古本屋で再び手に入れ〜
○だれか
○手紙
○彼と私の本
○不幸の種
○引き出しの奥
○ミツザワ書店
 新人賞を受賞した主人公が昔、うらびれた町の本屋で高価な本を万引きしたことを思い出し、代金を払いに〜
○さがしもの
 余命少ない祖母の頼まれた本を探してたくさんの本屋・古本屋を歩いたが見つからず〜
○初バレンタイン
 初めての恋人に贈りたい本〜


ひとつひとつの話が「本」を扱っている。
まるでエッセイのように、ある作家さんの昔の話じゃないかと思うくらい、日常的な、どこにでもありそうなお話なんだけど、読んでいて心があたたまるというか。後味が良い。
もっとたくさん本を読もう!って思いたくなる本